酵素ダイエットの説明と注意点
酵素ダイエットというダイエット方法が近年、話題となっています。
これまでのダイエットは、1日のカロリーを制限したり、有酸素運動による脂肪燃焼を主としていました。もちろん、ダイエットにはこれらの要素が必要なのですが、この酵素ダイエットは少し趣が違います。
酵素ダイエットとは、簡単に言えば「1日の食事のうちの一部を酵素に置き換える」ダイエットとなります。
食事を摂る代わりに酵素ドリンクを飲んだり、ドリンクやサプリで1～2週間過ごすということをします。これだけの期間、酵素ドリンクと水だけを飲み過ごすということは、必然的に摂取カロリーが少なくなるということです。
個人差はありますが、1～2週間で1～3キロほど痩せるとされています。
そもそも酵素とは、我々人間が生命活動を行っていく上で欠かせないものです。消化吸収や代謝機能の調節、人間が本来持っている自然治癒力を高めたりしてくれます。
その酵素が入っている飲み物やサプリのみで短期間過ごすということは、体から余分な毒素や老廃物を排出させる効果があります。いわゆる「デトックス効果」というものです。
上記の方法はプチ断食に近いものがありますが、一定期間の断食によって体内環境をリセットさせるというのは、健康上、とても重要なことなのです。
ただし、酵素ダイエットもそうなのですが、ダイエット全般に言えることとして「体重の減りは一定期間で一旦止まる」ということを忘れないでください。人間の体は、その人が生きていくために必要なカロリーを消費しています。
酵素ダイエットなどをして一定期間経つと、我々の体は「消費カロリーが減ったから、とりあえず体重を減らしてみよう」という判断をします。
しかし、その後も同じようにダイエットを続けていると、「この人はこれぐらいのカロリー消費で大丈夫だな」と判断し、そこで体重がいったん止まるのです。
これは正常なことですので、そこで体重が減らないことを気にしてさらに断食をしたりすると、かえって体に悪いので避けてください。
そうしたことに気をつけながらさらにダイエットを続けると、体は「やっぱりこれぐらいのカロリーで大丈夫だ。ならもう少し減らしても大丈夫」という判断をし、体重は再び減り始めます。
これはプロのスポーツマンも同じで、体重が減らない時期があるということを彼らは知っています。それを計画に組み入れた上でトレーニングを行っているのです。
酵素ダイエットをするにあたり気をつけることは、通常のダイエットと同じです。ドリンクやサプリでデトックスをしながら、たまには通常の食事を摂り、長期間かけてダイエットをするようにしましょう。
